労働者の時代が来た!

A1月27日サンフランシスコ  反戦運動を牽引するのは労働者だ!

「港湾労働者・チームスターズ(トラック、鉄道運転士などの組合)・航空パイロットは、この国を停止させる力をもっているのであり、戦争を即時停止させる力がある!」 (ILWU:国際港湾倉庫労組・クラレンス・トーマスさん 1/27サンフランシスコデモでの発言)


「労働者は戦争に反対する−ブッシュによる労働者に対する戦争と外国に対する戦争をとめよう」
発言するクラレンストーマスさん(後ろの横断幕は「ワタダ中尉断固支持、今すぐ軍隊を撤退させよう!」)

●1月27日、労働者の力が反戦運動を新段階に押し上げた!

デモ解散地のホーンブロアー社前。
デモ参加者がピイケラインに合流!
集会で発言するワタダ中尉の母親
帰還兵・退役軍人もデモに参加!
大学ストライキポスター

 1月27日、イラク撤兵・増派阻止を掲げた全米50万人を超えるデモがたたかわれた。その中でも注目すべきはサンフランシスコの闘いだ。動労千葉や港合同、関西生コンが呼びかける日本の11月労働者集会に参加したILWU(国際港湾倉庫労組)のクラレンス・トーマス氏が発言に立った! 「港湾労働者・チームスターズ(トラック、鉄道運転士などの組合)・航空パイロットは、この国を停止させる力をもっているのであり、戦争を即時停止させる力がある!」 この発言は、1万人の集会参加者の拍手喝采を浴びた。そしてデモ解散地はIBU〔ILWUの船員部門〕とMMP〔船長・航海士・水先案内人組合〕の第31〜33桟橋でのピケ・ライン(労働者によるスト破りを阻止するライン)。参加者はこれに合流、港湾労働者には戦争を止める力があることを確信した。ILWUはロシア革命へのアメリカの干渉戦争を、港を封鎖して阻止したことを誇りにしている組合だ。
 さらに 集会では派兵拒否で軍事裁判に掛けられているワタダ中尉の母親が発言した。すでに派兵拒否は将校クラスにまで広がっているのだ。退役軍人もデモに参加した。
 1/27サンフランシスコの闘いは、労働者が闘いの先頭に躍り出た歴史的闘いだ。現場を押さえている労働者の団結した力が戦争を止める力であることをはっきりと示した。アメリカ反戦運動は開戦時を超える高揚に突入した! 「イラク開戦後最大規模」と新聞トップで報道された。このことはマスコミに無視をさせて運動を押さえるような次元を超えて闘いが進んでいることを示した。闘いはさらに進み、2月15日にはアメリカカリフォルニア大学サンタクルス校では反戦ストライキーハイウェイ封鎖デモが闘われた。3月
18日に向けてますます高揚必至です。

● ブッシュを擁護する労働組合ナショナルセンター・AFL−CIOに対する「ランク&ファイル」(現場労働者)の闘い

 私たちはこうしたアメリカ労働者の闘いを学ぶ必要があります。なぜなら、労働者階級が反戦運動の先頭にたつまでは、体制擁護の労働運動との激しい激突があり、日本も全く同じだからです。
 今回のアメリカ労働者が反戦運動の全面に立つような事態を阻止してきたのは、ひとつに反戦団体ANSWERから分裂した右派の反戦運動が、悪質な市民運動として反戦運動を牛耳ってきたこと、もうひとつは体制擁護の労働組合ナショナルセンターAFL−CIOが労働組合が立ち上がることに対して弾圧と制動を加えてきたことです。

ミリオンワーカーマーチのポスター

  クラレンス・トーマスさん(MWM共同議長・ILWUローカル10)のMWMでの発言
「これはひとつの偉大な運動だ。断固としてこの道を進もう。われわれは再びここにやってくるだろう。そしてその時、われわれはこの国の活動全体をストップさせるのだ。すべての権力を人民へ!」

 すでに世界最大の格差社会であり、5000万人が健康保険に入れていないと言われている状況にも関わらず、一切闘いをくまないどころか、昨年の1000万人の移民労働者のストにも敵対する。今革命政権が次々と登場している南米では、御用労組を作ってこうした運動をつぶそうとしてきた。こうした体制を擁護する労働運動への、現場労働者たちの怒りが、ILWUを先頭として闘いを切り開いてきたのです。2004年の10月にはミリオン・ワーカーズ・マーチ(百万人労働者大行進運動)が、11月労働者集会派のILWUを先頭に闘われ、体制を擁護して労働者を弾圧する労働運動と対決し、労働組合を労働者の手に取り戻す、労働者が仲間と団結して資本と闘う労働組合につくりかえる闘いが始まったのです。このデモにはAFL−CIOの制動を打ち破って、労組・支部・分会から賛同があがり、計450万人といわれる労組賛同が集まりました。「すべての権力を人民へ!」この訴えがアメリカの労働者の心をつかんだのです。
 そして06年の5月1日、メーデー復活の闘いです。既成の労働運動がメーデーを闘わなくなった中、移民労働者の権利剥奪、強制送還を行う移民法に反対し、移民労働者のストが、ILWUを先頭とする圧倒的な労働者の連帯ストとともに爆発した。「移民のいない日」と名付けられたこのゼネストは参加者1000万人と言われ、「移民がいないでアメリカの社会が動くか!」という怒りで移民労働者はストライキを行い、学生は学校を休み、商店は店を閉め、デモを行った。文字通り街が止まり、社会が止まった。こうした闘いも、AFL−CIOの制動をぶち破って闘いとられてきたのです。
 また、UFPJ(Unite For Peace & Justice)という右派の反戦運動は、時には運動をケリー候補応援運動へねじ曲げ、今回の1月27日のデモも民主党支持運動へとねじ曲げてきた。パレスチナへの連帯を掲げるANSWER(Act Now to Stop the War and End Racism:「戦争と人種差別を終わらせるために今行動しよう」)を批判し分裂した悪質な市民運動が反戦運動を牛耳って、政治家へのお願い運動へ貶めてきた。その中でもANSWERは03年のイラク開戦との闘いの中で、「Only the People Can Stop the War!」(人民だけが戦争を止められる!)のスローガンを掲げて、世界の反戦運動を牽引しました。今回のデモでは、民主党へのお願い運動への怒りが充満し(民主党は戦争予算を罷免する力を持っているのにやらない!)、労働者がついに先頭に登場、新たな段階へ反戦運動を押し上げたのです。

●今こそ労働組合を労働者の手に取り戻そう。労働者こそが反戦運動の全面に立とう!

「闘う労働運動をよみがえらせよう!」と訴える 11月労働者集会。今年は1万人が結集しよう!
日韓米の国際連帯は世界を動かしている!

3/17アメリカのデモのポスター
「March on the Pentagon」

 私たちは、はっきりと主張します。こうしたアメリカの状況は、日本も全く同じなのだということ。私たちは許すことができない。連合というナショナルセンターが民主党を支持し、労働者を殺していることを。労働者を支配する体制の一翼を担っていることを。私たちは忘れることはできない。ワールド・ピース・ナウが、有事法制に反対する「陸・海・空・港湾労組20団体」を排除した歴史を。こうした運動では戦争を止めることができない。
 私たちは本気で戦争を止めます。そのためには安倍、御手洗を世界のブッシュ打倒の闘いとともに倒す、体制を打倒することです。ではだれがこの社会を運営するのか。それは今実際に社会を動かしている労働者だ。戦争を止めることができるのは政治家ではない。資本家や政治家は戦争をしてでも守らなければならない腐敗した利益を抱える保守勢力だ。労働者は支配の鎖以外に失うものは何もない。戦争をしないと生きられない支配階級とは反対に、戦争を止める以外に生きる道がない階級だ。労働者こそが戦争を止めることができる。戦争を止める力を持っているのは今これを読んでいるあなたです。今こそ立ち上がろう。労働組合を労働者の手に取り戻し、労働運動の力で革命をやろう。労働組合ごと、支部・分会ごと3・18全世界一斉デモに立ち上がろう!  

 

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